■「カミング・アウト・オブ・ザ・クローゼット」公開直前!
渡辺監督 独占インタビュー!!!(1)
−−監督。今日はお忙しいところ、ありがとうございます。さて、さっそくですが、今回の作品のテーマに「同性愛」を選んだ理由を教えて下さい。
渡辺●僕が好きな精神分析の学者に岸田秀という人物がいるんですが、大学院の卒業制作として映画を撮るにあたって、岸田氏の本を読み返してみたんです。
そこに「同性愛」が彼の理論で説明されていたんですね。これが面白かった!映画にするならこれしかないと思った!
−−それはどういうことですか?
渡辺●岸田氏によると同性愛は異常でもなんでもなく、異性愛同様、本能の壊れた人間の全体的自己に戻ろうとする一手段に過ぎないんだト。
それを読んで僕は、どうして多くの人々は同性愛を異常だと思い込んでいるのかと考えるようになりました。
ひょっとすると我々は、無根拠かもしれないにも関わらず、「同性愛=異常」という価値観を社会より一方的に信じ込まされ、それを盲信しているに過ぎないのではないかト。
人間は価値観を自発的に獲得しているようでいて、実は社会から一方的に植え付けられた幻想なのではないかト、我々は体のいい社会の操り人形になっているのではないかト、そういった疑問が生じてきたわけです。
これら大きな疑問をすくい上げる受け皿として「同性愛」をお借りしたんです。
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