| ▼8月号:藤 繁和 の気持ち |
『風土の意匠』出版記念 センセと僕の旅行日記。(最終回)
民芸風[大分県湯布院町]の取材のお話。 これで僕の報告は最後ですよん。 **************** 7月31日。 羽田空港でセンセと待ち合わせ。 何とか天気は大丈夫かな? 今回の取材は、事前に最終回ということが知らされていた。 その最後の地はどこに?の問いにセンセが選んだのは湯布院。 ということで、大分空港でレンタカーを借りて、 高速道路で湯布院へ。 湯布院という地名は聞いたことがあったけど、 大分といえば別府という感があって、 どういうところか楽しみだった。 到着して少し車で由布院盆地内を巡ってみる。 湯布院の風景は、白川郷の雰囲気に似ている。 観光地だけれども、 つくられた感じではない田舎風の匂いだ。 車を停めて、しばし住宅地を歩く。 さすが湯の里。 ところどころに公衆浴場がある。 しかも観光客は利用禁止。 おんぼろ小屋から硫黄のにおいが漂っていた。 蕎麦屋やいろいろな建物が民家風。 地元の有力者である玉ノ湯、亀の井。 ここには多くの各地の民家が集められている。 宿泊はものすごい高いらしい。 亀の井では敷地内を探索。 磯崎新も泊まったという離れ。 白い砂利で敷き詰められ、壁面に竹を並べた小径。 雰囲気をつくってますねー。 そこにある茶房、「天上桟敷」。 一階にコリドーのある民芸品売場があって、 その上にある。 内部で二層に分かれた古材の落ち着いた雰囲気は、 文豪が執筆活動でもしていそうな感じであった。 そして、ムロタ(字は忘れました)へ。 ここは、とんねるず石橋とアナウンサー古舘一郎が 深夜番組「第4学区」で 使っていたのを見たことがある。 旅館兼食事処。 全国各地の民家が離れ旅館として並ぶ。 明日の撮影場所に加え、 その日のホテルに行くことにした。 夕食後は、 合流した常平さんと3人で「天井桟敷」へ。 ゆったりとした夜の時間を過ごす。 豊かだなぁという生活のための建築が湯布院にはあるね。 8月1日。 最後の取材日だというのに、やっぱり朝から天気が悪い。 早々に朝食をとり、撮影へ向かう。 玉ノ湯まできたときに、 常平さんが「象設計集団の美術館がみたい」と言い出した。 まあ、冊子にあった写真は良かったけど、 行ってみたら幼稚園みたいな雰囲気のところだった。 日光が射し込み始め、撮影の絶好機とばかりにさっさと出る。 そして盆地全体の写真が欲しいという先生の案で、 見晴らし台へ移動。 もう着くという頃に雨が降り始める。 そんなもんですな(笑)。 そして、ムロタへ移動。 内部の写真を撮らせてもらう。 食事する部屋と食後のコーヒーは別の部屋だった。 食事の部屋は和室の個室。 静かに食事ができる。 食後の部屋は石造りの落ち着いた空間で、 しっとりとした雰囲気にふんわりとしたソファ。 かなり気に入った。 喫茶店としても営業している部屋のようだ。 湯布院に来たときには、 絶対にこなきゃ、ダメですよ。ムロタは。 取材終了後は、磯崎新さんが設計した由布院駅へ行き、 そこで「ゆふの森号」で次の仕事に向かう常平さんを見送る。 由布院駅の感動は薄い。 センセと僕はドライブしながら大分空港へ。 途中大雨になり、高速道路は3メートル先も見えない状態に。 しかも後輪がスリップしているのが感じられる。 まあ何とか切り抜けましたけど、 センセはどうお感じになったのでしょう(笑)。 さて、最終回の湯布院は亀の井、玉ノ湯などの旅館経営者を中心に 住民・役所担当者が一生懸命つくってきた街でした。 この取材で僕は湯布院がと〜っても気に入りました。 その記録はいろんなところにあるけれど、 予備知識を持ってここにくれば、 まちづくりって人の力だなぁ、とさらに感心できます。 ぜひ、みなさんも訪れてみてください。 なお、 予備知識を得るには、浅野研に資料がた〜っくさんあります。 ビール1ケースでも持って研究室へお越し下さい!(笑) ***************************** さて、全5回にわたって、読み直しもせず、 つらづらと書きつづりましたが、 様子はなんとなく伝えることができたでしょうか? ちゃんと伝えることができたなら、 僕の義務はちゃんと果たしたことになるんですがねぇ。 なにしろ時間が・・・。イイワケデス。 取材時の記録は研究室にも一部あります。 手ぶらでない訪問は歓迎されるハズですので、 ぜひ、いらしてください!!(笑) 平成8年度卒 藤 繁和(とう しげかず) |
