OBエッセイ 日韓共催W杯特別企画

公開直前!!!!
「カミング・アウト・オブ・ザ・クローゼット」

渡辺監督 独占インタビュー!!!



【本日のお客さま】渡辺 豊 監督(平成11年卒・映画監督)
【インタビュアー】藤 繁和
【 会   場 】さいたまスタジアム2002
【 期   日 】平成14年6月4日


For asano lab community from old members


up date 2002/06/21



趣旨

浅野研究室OBからメッセージが届きました。
言いたい放題の月刊エッセイ集。
*またまた更新まで時間が空いちゃいました!






▽▲▽▲▽▲▽

▼6月号:渡辺 豊 の気持ち


●● 監督。今日はお忙しいところ、ありがとうございます。

   しかも、こんなにウルサイところで、申し訳ないですね。

渡辺 いいんですか? こんな日にこんなトコロでインタビューなんてしてて。

●● 気にしないで下さい。多分引き分けますから。

渡辺 期日と場所が嘘だって、バレバレな気がしますけど……。

●● ………。

   ま、まあ、とにかく始めさせていただきますっ!

   監督は現在、「カミング・アウト・オブ・ザ・クローゼット」という映画を

   製作されていますが、

   今回の作品のテーマに「同性愛」を選んだ理由を教えて下さい。

渡辺 僕が好きな精神分析の学者に岸田秀という人物がいるんですが、

   大学院の卒業制作として映画を撮るにあたって、

   岸田氏の本を読み返してみたんです。

   そこに「同性愛」が彼の理論で説明されていたんですね。

   これが面白かった!

   映画にするならこれしかないと思った!

●● それはどういうことですか?

渡辺 岸田氏によると同性愛は異常でもなんでもなく、異性愛同様、

   本能の壊れた人間の全体的自己に戻ろうとする一手段に過ぎないんだト。

   それを読んで僕は、どうして多くの人々は同性愛を異常だと

   思い込んでいるのかと考えるようになりました。

   ひょっとすると我々は、無根拠かもしれないにも関わらず、

   「同性愛=異常」という価値観を社会より一方的に信じ込まされ、

   それを盲信しているに過ぎないのではないかト、

   人間は価値観を自発的に獲得しているようでいて、

   実は社会から一方的に植え付けられた幻想なのではないかト、

   我々は体のいい社会の操り人形になっているのではないかト、

   そういった疑問が生じてきたわけです。

   これら大きな疑問をすくい上げる受け皿として

   「同性愛」をお借りしたんです。

●● この作品のウリはどの辺にあるのでしょうか。

渡辺 ズバリ、エンターテイメント性です!

   今回の映画は、笑いあり、涙あり、

   ハラハラドキドキありの一大エンターテイメント作品です。

   よくある静かな映画ではなく、

   波乱万丈のジェットコースターみたいな映画を僕はつくりたかった。

   周囲の人々にとって家族であり友人である、

   いわば近しい者が同性愛者だとわかったときの

   異性愛者たちの混乱振りをコミカルに描きたかったんです。

   そんな思いが伝わったのか、

   企画段階で優秀なスタッフキャストが集まり、

   また多くの人々から有形無形で多大なるご協力を賜り、

   当初の目標よりもはるかに力強い、

   類稀な映画ができ上がりつつあると自負いたしております。

●● 撮影中はいろいろとハプニングもあったかと思いますが。

渡辺 ありました(笑)。

   毎日毎日ハプニングの連続だといっても過言ではない日々が続きました。

   しかし、スタッフ・キャストが一丸となって毎度それを乗り切り、

   また僕が自他共に認める「映画的マゾヒスト」であることも相まって(笑)、

   撮影は無事終了したのでありました。

   余談ながら、映画の重大ハプニングのひとつとして「ドタキャン」があります。

   一度出演が決まった俳優さんが

   土壇場になって出演をキャンセルしてしまうことですが、

   これは自主制作ではありがちなことで、ドタキャンならまだしも、

   ある程度撮ってから突如いなくなってしまうケースも少なからずあり、

   非常に困るわけです。

   しかし、今回の映画は6ヶ月間という長期なハード撮影であったにも関わらず、

   誰一人として脱落せず最後まで突っ走ることができました。

   当たり前のことなのかもしれませんが、

   このことを僕は誇りに思っています。

   みんなはみんなで、

   最初に脱落するのは監督なんじゃないかってウワサしてたみたいですけどね(笑)。

●● 浅野研究室も舞台として登場するようですね?

渡辺 本棚などで細かくブースに分けられたあの空間が非常に映画的で、

   浅野研究室はぜひロケ地としてお借りしたいと思っていました。

   映画のロケ隊は迷惑の固まりみたいなものなので(笑)、

   ある日僕は恐る恐る浅野先生にお願いに上がりました。

   すると先生は快く承諾してくださり、

   生産工学部のキャンパス内で予定していたロケについても

   相談に乗ってくださって、たいへん感謝しております。

   また廣田さんには撮影の後見人としてご多忙の中面倒を見ていただきましたし、

   急遽出演者が必要になってデンポウ君とナオイ君も出演してくださったし、

   ホントもう、浅野研究室様サマなんです。

●● 今回で第3作目となるわけですが、

   作品の出来、手応えはどうお感じですか?

渡辺 現在は編集段階なのですが、

   映画らしい映画が創出されつつあると自負しております。

   さらにこのあとBGMが付くわけですから、

   これはもう超度級の映画になりますよ!

   でも、実を言うと今は自信よりも不安のほうが大きいんですよね。

   まぁでもこれは毎度のことで、

   僕の場合事前の不安感が大きければ大きいほど

   その後の評判がいいというのがパターンになっていますので(笑)、

   どうぞご期待くださいませ!

   この不安感をバネに仕上げをがんばります!

   (←やっぱりマゾヒストなのかなぁ-笑-)

●● 最後に日本のサポーターと読者のみなさんに一言お願いします。

渡辺 上映会は今年の夏を予定しております。

   皆さまご家族お友達お誘い合わせの上、

   ぜひともお越しくださいませ〜!






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