*エッセイ*


▽▲▽▲▽▲OBの気持ち▲▽▲▽▲▽

For asano lab community from old members


up date 1999/1/5



趣旨

浅野研究室OBからメッセージが届きました。
言いたい放題の月刊エッセイ集。






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▼1月号:藤 繁和(現、博士後期課程1年)の気持ち

あなたが浅野研究室を希望するにあたり、私としては次の点を考えて欲しいと思います。

1)研究室とは何か?

 「研究室」というのは、その名の通り「研究者の場」であることが必要です。浅野先生も助手の広田さんも、院生も研究者です。もちろん、新たに所属する新4年生も然り。つまり、研究者としては平等の立場であるということです。それが何を意味するかと言えば、「勉強していないから話について来れないということが許されない」ということ。これは、浅野研究室で研究するための最低限度の勉強をすることが求められます。
 そして、「誰かの意見には、必ず耳を傾けて考えなければいけない」ということ。これは、人の意見を尊重できない態度は許されないという面と、人の意見に流されず、自己判断が求められるという二点を要求しています。
 三番目に、「室内では、研究(勉強)している人間が最優先に考えられる」ということ。研究室で誰かが勉強していれば、それを阻害する行為は絶対してはいけません。モラルが無ければ、一般常識が無ければ、研究室では不当な扱いを受けても仕方がないと考えていただかないと困ります。
 これらに関して共通することは、努力をすれば克服できる点です。「努力ができない方は、まず遠慮していただく」ということが最低条件であることは自ずと分かると思います。

2)研究室は所属するところではなく、帰属するところである

 研究室の研究活動は、個人としての研究があり、それが一緒に存在することで相乗効果も得られます。お互いに刺激しあい、より高度な研究に仕上げていきます。しかし、ただ登録しているだけの幽霊卒研生では、それも達成できず、意味がありません。研究室は便利な道具ではなく、先ほど述べたとおり、「研究者の場」であるわけですから、研究者が集積していなければ研究室としての機能は生まれないのです。
 コピー機やコンピュータが利用できるから研究室に入るというのも、言語道断。このような腹黒い卒研生もお断りです。研究室の機材は研究するためにあるものです。勘違いしている人がいれば、申し込みにも来て欲しくありません。
 つまり、「所属していればいいんだ」という考えで来て欲しくないのです。「若輩ながらも、研究者として研究をするために研究室に入る」という心構えを持ち、研究室に参加して帰属意識を持ってください。それにはどうしたらいいか? 他の研究者と顔をあわせることや、話をすること、共同作業をすることが多く必要です。常に気持ちが研究に向いている自分が必要です。是非、毎日研究室に来る覚悟を持って臨んでいただきたいと思います。

3)浅野研究室の設計活動について

 浅野研究室を希望する人たちの中で一番気になるのが、「設計をしたくないから」という考えを持って希望する人たちです。浅野研究室は、決して設計をやらない研究室ではありません。ただ、研究者の設計でありますから、闇雲に設計することよりも、「研究を通して分かったこと」を盛り込んだ設計をしなければ意味がないと考えているのです。もちろん、学生が実務設計に踏み込めるほど、設計は甘くはないですから、基本設計の域を出ません。決して設計が全くできない人間の集まりではないことを了承してください。
 通常のスケジュールであれば、4年生は前期から後期の始めにかけて、卒業研究を行います。卒業設計については、一年間かけるようになっています。その間に、浅野先生から「君はこのコンペにトライしなさい」といった指示が出ることもありますし、自分の判断でコンペにトライすることもできます。ただし、自分の判断でコンペを行う場合は、研究室のスケジュールを無視することなく、自分で時間をつくる必要があります。
 もちろん、努力次第では、周りの応援や意見が得られる環境であることは、ほぼ保証できると思います。

 これら3点は、研究室希望者である皆さんが、浅野研究室での卒研着手を申し込む前に、最低限度考えて欲しいことです。これを読んで、「ダメだ」と思われた方は、残念ながらサヨナラしてください。これを読んで、十分クリアできると考えた方、是非研究室のドアを叩いてください。来年度、一緒に研究活動できることを楽しみにしています。

                           平成11年1月5日
               博士後期課程1年 藤 繁和(とう しげかず)





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